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結納が済んだからといって終わったわけではありません。大切な結納をとりもつ仲人夫妻への感謝の気持ちはもちろんのこと、お礼の面での配慮は大事です。また、仲人を立てないにしろ、ホテルやレストランを利用した場合の部屋代など費用の支払いはあります。ここでは費用の支払い分担を説明していきたいと思います。

仲人が両家を往復した場合

仲人の往復の車代は、実費の2倍くらいを男性側が負担します。小さめののし袋に「御車代」と書きます。
また、女性宅で祝い酒とお祝い膳を出し、祝宴として食事会をすることがありますが、その費用は女性側が支払い、「酒肴料」として男性側が一部負担します。

とくに祝い膳は用意しなくてもかまいませんが、その代わり男性宅からは「酒肴料」、女性宅からは「御膳料」を包み、仲人へ渡します。

女性宅に集まった場合

仲人の車代は、実費の2倍くらいを男性側が「御車代」として負担します。

また、祝宴をする場合、男性側はその費用の一部を「酒肴料」として負担します。

仲人宅に集まった場合

茶菓子だけで済ませた場合は、かかった費用より多めの金額を、両家で半分にして「御礼」として仲人に渡します。

また、祝宴をする場合は、かかった費用の1.5倍くらいの金額を半分にして「御礼」として渡します。

ホテルなどを利用した場合

部屋代、飲食代、飾りの花代、サービス料、スタッフへの心付け、仲人の車代などがかかります。かかった費用は全部、両家で半分にして負担します。

実費以外のお礼

仲人には、当日または一両日中にお礼をします。お礼は略式結納の場合は3万円くらいが一般的です。両家で半分にして金包に「御礼」または「寿」と書いて、両家の名前を入れて渡します。結婚式の仲人をお願いする場合は、式が終わった後で、まとめてお礼をします。

また、当日手伝いに来てくれた人、仕出し屋の板前さんにも「寿」と書きご祝儀を渡します。金額は2000〜3000円くらいです。

結納品の処分

結納品は床の間に挙式の前日まで飾っておきます。床の間がない家では、1週間ほど飾ったら一時収納しておいて、結婚式の1週間前に再び飾りましょう。

結婚式が終わったら再度飾る必要はありません。結納品のうち、昆布やかつお節などの食品は、食材として利用します。その他は記念品として保管している方もいますが、処分しても差しつかえありません。


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