当日の流れ

二人の約束を両親に対して形で表す大事な日。前もって確認して、ポイントをおさえ、スムーズな段取りを心がけ臨みましょう。ここでは結納式それぞれの当日のおおまかな流れを説明していきたいと思います。

正式結納の当日の流れ

正式結納は仲人が、夕方までに両家を行き来して、結納品を届けます。

仲人が男性宅を訪問

  1. 結納品を受け取りに来た仲人は、男性宅の玄関先で、男性本人と両親にあいさつをした後、結納品を置いてある部屋に入ります。
  2. 結納時の決まり言葉を交わします。
  3. 父親か本人が、結納品を台ごと仲人に向けて渡します。次に家族書、親族書も渡します。仲人はそれを箱に入れて、寿や唐草などのめでたい柄のふろしきで結納品を包み、女性宅へ向かいます。

女性宅に結納品を届ける

  1. 部屋に入ります。
  2. 結納品を出し、正面を向けて差し出します。
  3. 結納品を受け取ったら、目録と内容を床の間の手前に飾ります。続いて、仲人へ受書と結納品を台ごと仲人へ向けて渡します。
  4. 仲人は結納品を包み、再び男性宅に向かいます。

男性宅に受書と結納品を届ける

  1. 仲人は部屋に入ります。
  2. 結納品を受けたら、目録と内容をあらためて、床の間の手前に飾ります。続いて、受書を仲人に差し出します。
  3. 仲人は男性側の受書を預かり、もう一度女性宅に向かいます。

女性宅に受書を届ける

  1. 仲人は男性側の受書を差し出します。
  2. 父親か本人がこれを受けて一礼して、結納の儀式は終わります。

略式結納の当日の流れ

略式結納の場所は、女性宅か仲人宅になります。

結納品を仲人に預ける

  1. 会場に着いたら、男性側が先に部屋に入り、その場で持参した台に結納品を整えて、仲人に差し出します。
  2. 仲人夫妻が結納品を受け取り、床の間の前の上座に飾ります。男性側が退室した後、女性側の結納品を同じようにして仲人へ届けます。仲人夫人は女性側の結納品を男性の反対側に飾り、部屋を出ます。

男性側から結納品を贈る

  1. 仲人、男性側、女性側の順で部屋に入ります。
  2. 仲人夫人が、男性側の結納を床の間の前から下げて、女性本人の前に差し出します。

女性側から結納品を贈る

  1. 結納品を受け取ったら、父親か本人が目録に目を通して、受書を仲人夫人に渡します。
  2. 仲人夫人は女性側の結納品と受書を、男性本人の前に差し出します。
  3. 父親または男性本人は、目録に目を通して、用意した受書を仲人夫人に渡しましょう。
  4. 仲人夫人は女性本人に受書を渡します。
  5. 仲人は決まり言葉で締めくくります。
  6. 結納後は、一同で祝い膳を囲みます。

仲人を立てない結納の当日の流れ

本人宅、ホテル、レストランなどに集まります。両家で結納金の額や、結納品の内容、当日の服装など、前もってよく話し合っておきましょう。

  1. 部屋に入り、全員がそろったら、男性側の父親または本人があいさつをします。
  2. 男性側の母親が、女性側の父親の前へ結納品を差し出します。
  3. 父親または女性本人が目録に目を通します。
  4. 女性側の母親が、男性本人に受書を渡します。
  5. 女性側から結納品を贈ります。2から4までを同じく繰り返します。
  6. 結納が終わったら、男性側の父親があいさつします。

縁起をかつぐ食べ物

仲人に出す茶菓子にも決まりがあります。お茶は桜湯か昆布茶ですお菓子はめでたい形の干菓子となります。

緑茶は不祝儀に使うものなので、祝いの席では出してはいけません。

祝い膳には、縁起がよいとされている、鯛などのお頭付きの焼き魚、赤飯、数の子、海苔、スルメなどを使った、本膳料理やお寿司を用意します。

現在では、仕出し屋さんの出前を利用するのが一般的です。


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